作業療法学科の学生だった頃
精神科病院に2カ月間実習に行かせてもらいました。
その時に恩師から教えてもらった考え方を
今も大事にしています。
今回は
「人の心は主観でしか判断できないからこそ
選択肢を複数持つ」について考えていきます。
人の心の中は主観でしか判断できない
目の前の人がどんな感情で
何を考えているか
何が原因で悩んでいるのか知りたい時
話を聞いたり
表情を見たり
前後の行動を確認したり
いろんな方面から考えて
仮説を立てていくと思うのですが
その時の仮説は
複数持つことが大切です。
なぜなのか。
人の心は主観でしか判断できないから。
もちろん情報を集めたりして
真実に近づいていくことは可能ですが
客観的な数値を出せるわけではないので
答えは本人にしか分からない。
なんなら本人にすら分からないこともあるからです。
もし一つに絞ってしまったら…
選択肢を一つに絞った場合
間違った方向にアプローチするという
問題が発生するかもしれません。
本当はAなのに
支援者側はBと判断し
結果
必要な支援とは
全然違うことをしてしまうという結果に。
だからこそ
自分の確信や感覚を
常に疑える自分を持っていた方がいい。
長く働いていると
自分の感覚に過信してしまうことがあって
でも間違っている事もやっぱりあるんです。
なので
きっとAだと思うだけど
Bかもしれないし
Cかもしれない。
という選択肢を作っておく。
そうすれば
答えがAではなかった時に
行動の切り替えがすぐにできるようになります。
柔軟に対応するためにも
複数の選択肢を持つことは大切です。
この考え方はオンライン秘書にも役立つのか
オンライン秘書も人対人のお仕事。
目の前のクライアントさんが何を考え
何を求めているのか?
そんなときに
「きっと答えはAだろう」と確信するのではなく
BかもしれないしCかもしれない
と心の中に選択肢を複数持っておく。
それだけでもリスクを軽減し
柔軟に対応できるのではないかと思います。
「人の心は主観でしか判断できない」
忘れないようにしたい価値観の一つです。
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